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八木寿子さんによる声楽講座    

  日程 2023年11月26日(日)
  時間 午後1時45分〜午後4時45分

  場所 大阪グリーン会館2階ホール 

 八木寿子先生は、メゾソプラノのソリストとして活躍されておられます。関西合唱団のヴォイストレーナーとしてもお世話になっています。
 今回の日曜講座では、プロジェクターを使って体の構造からどう声が出るのか、体の何処を使えば響く声が出せるのか、息をしっかり持続させることが出来るのかを丁寧に教えてもらえました。後半では課題曲として信長貴富編曲の「ふるさと2022」の楽譜を使い、発声の課題に 

 
受付の様子です。関西合唱団では100名の目標で取り組みましたが、その目標に届く人が来られました。    開始前30分から事前の譜読み練習をします。そのため沢山の方が早めにお越し頂きました。事前の譜読み練習の指揮は山本恵造さんです。
   
八木寿子先生です。
会場は満席になりました。 
  八木先生は声を出す構造について説明するためにパワーポイントで講義内容を用意して頂きました。まるで大学での講義のような形式で図を示しながら順番に解説をして頂きました。
 
まずは<呼吸とは>。みんなで息を吸ったり吐いたりして呼吸を感じます。その呼吸の中で横隔膜の筋肉の動きを意識します。息を吐く時に横隔膜が平らに広がることを意識します。   続いて<声帯について>。声帯も筋肉で、その声帯を後ろに引っ張ってファウセット(裏声)を確認します。さらに<発声のメカニズム>では軟口蓋が持ち上げられてアーチ状になることが大切。顎は力を抜いて舌が下にあるように。
 
続いて顔です。声を当てる焦点(振動を感じる部分)をつかんでいるかどうかが大切。みんなでハミングして、その焦点を探す実践をしました。そのとき、鼻腔と眉間を意識して共鳴する点を置くつもりで声を出す。   全員を立たせて実践的な発声練習をします。立ち方、
 
ピアノの石田瑞枝さんが来られ、今日の課題曲の「ふるさと」を八木先生が見本演奏をして頂き、その後、全員で主旋律の斉唱をしました。続いて信長貴富編曲の「ふるさと2022」 を歌います。続いて「あ〜」で各パートを部分的に歌ってみます。全体の和音を聞きながら軟口蓋を上げて声をだします。その編曲の調性感を感じて欲しいと指示が出ます。   部分的にパートを変えて補足音が大事であることを強調されていました。たっぷり練習をした後で、最後に先生の指揮で全員で「ふるえさと2022」を歌いました。先生からはずいぶん更衣や調性感が良くなりましたねとの感想を頂きました。 
 
八木先生の演奏です。 曲目はリヒャルト・シュトラウスの「献呈」。ドイツ語の歌曲を独唱して頂きました。   山本惠造さんが出てきて会場からの八木先生への質問を受けました。
「息が続かない」には「深呼吸。体幹を鍛えること」。続いて「肋骨を広げる感覚が分からない」には「横隔膜を下げる意識で」。
 
次の質問は「ファルセットを歌えるようにするには」、「来月に歌う子どもにどのように指導したら」との質問でしたが、なかなか難しい質問で時間が来てしまいました。    最後にこの場を借りて関西合唱団の来年の定期演奏会に向けてのともに歌う団員の募集をハッピー70チームが宣伝して、日曜講座は修了となりました。