アルバム     

東日本大震災&福島第一原発事故
被災者支援チャリティコンサート 『祈り・希望 Vol.10』
 

  日程 2024年6月1日(土)
  時間 午前9時〜午後5時30分
  場所 住友生命いずみホール
  

 昨年に続き今年も住友生命いずみホールで満席のお役様を迎えて行われました。
 今年はゲストとして福島から詩人の和合亮一さん、宮城県からD51合唱団をお迎えすることが出来ました。また、東京から絹の道合唱団が出演して頂けました。
 出演は順に1部は豊中少年少女合唱団、豊中混声合唱団、国鉄合唱団 号笛、河南混声合唱団、絹の道合唱団、レガーテ、関西合唱団。休憩を挟んで2部はコール大東、貝掛混声合唱団、平野雅世さん(ソプラノ)、D51合唱団、D51・号笛の合同演奏、そしてゲストの和合亮一さんの詩の朗読、そして最後に合同合唱で和合さんの詩による「あなたはどこに」と「群青」を歌いました。
 その様子を少しだけ紹介します。本番の写真も了解をとって掲載しました。

 
住友生命いずみホールの前です。今日はすっきりとした青空です。    いずみホールは午前9時まで開きません。楽屋口で待つ人が増えてきました。全員が楽屋入り口で明を二○をして、入館証を首に架けて入ります。 
 
関西合唱団は舞台リハーサルから始まるため、ホワイエに10時に集合し、簡短な体操と発声、そして意思統一をしてから舞台袖に行きます。   下手袖のアーティストラウンジで体系を整えて舞台リハーサルに臨みます。割り当て時間は10時36分からわずか間のリハーサルです。
 
舞台リハーサルの様子です。
曲目は「今この時代に」と「HAPPY XMAS」。
  指揮は山本惠造さん、ピアノは石田瑞枝さん、1曲目にはレガーテのSさんによるベルが入ります。
 
D51合唱団と号笛の合同演奏の舞台リハーサルの様子です。    豊中少年少女合唱団の舞台リハーサルの様子です。 
 
関西合唱団は昼食を終え、着替えをしてからリハーサル室にて13時50分から30分間、練習が持てました。ここで再度意思統一。   コンサートは14時30分に始まります。関西合唱団の出番は1部の最後なので会場の出演者席に座って演奏を聴きます。そして河南合唱団の演奏が終わったらアーティストラウンジに移動して隊形を造り出番を待ちます。
この演奏が終わると休憩に入るので、団員はまた出演者席に戻り、後半の演奏を聴くことになります。しかし、最後の合同演奏に出る演奏教育部の団員は途中でまたアーティストラウンジに集合します。合同演奏は各合唱団8名という条件があるため全員の出演はできないためです。

 
開演は14時30分です。チャリティコンサートが始まりました。開幕の挨拶は豊中少年少女合唱団です。   つづいて豊中少年少女合唱団の演奏。曲目は「いのちの歌」と「Fire」。指揮は西岡茂樹さん、ピアノは西岡惠子さん。 
 
豊中混声合唱団の演奏。曲目は混声合唱とピアノのための「とおきものへ−−」から「海辺にて」と「うおやすみなさい」。指揮は西岡茂樹さん、ピアノは武知朋子さん。    つづいて国鉄大阪合唱団 号笛の演奏。曲目は「時代遅れのRock'n Roll Band」」と「旗(短縮バージョン)」。ピアノは南村智佐恵さん。 
 
河南混声合唱団の演奏。曲目は「明日に架ける橋」と「花火と月と」。指揮は塩路史絵さん、ピアノは山下和子さん。    つづいて初出場で東京から来ていた出演して頂いた絹の道合唱団の演奏。 曲目は「拝啓大統領殿」と「戦争を知らない子供たち」。指揮は横山琢哉さん、ピアノは澤瀉雅子さん。
   
レガーテの演奏。曲目は「ねがい」と「女性が語るハートフルメドレー」より「時代」「夢をあきらめないで」。指揮は山本惠造さん、ピアノは山下和子さんです。   前半の最後は関西合唱団の演奏。曲目は「今この時代に」と「HAPPY XMAS」。指揮は山本惠造さん、ピアノは石田瑞枝さんです。
     
休憩を挟んで後半2部の最初はコール大東の演奏。曲目は「風のように」と「おてもやん」。 指揮は藤田一子さん、ピアノは石田瑞枝さんです。   つづいて貝掛混声合唱団の演奏。曲目は「Ave Maria,Gratia Plena」と「ありがとうの花束」。指揮は市原文子さん。 
   
つづいてソプラノ歌手の平野雅世さんの独唱。曲目は「春の流れ」と「死んだ男の残したものは」。ピアノは藤里香世さんです。   ゲストとして宮城県からお呼びしたD51合唱団の演奏です。曲目は「会津磐梯山」と「車軸探傷(オリジナル曲)」「最後の代行バス(オリジナル曲)」です。ピアノは南部大地さん。 
 
つづいてD51・号笛合同の演奏。曲目は「俺たちのシルクロード」。ギターは上野浩一さんです。    つづいてゲストとして福島〜お呼びした詩人 和合亮一さんのの詩の朗読です。「詩の礫」。 
 
最後に合同演奏です。和合亮一さんの「詩の礫」から新実徳英さんが作曲した混声合唱とピアノのための つぶてソング第1集より「あなたはどこに」。指揮は山本惠造さん、ピアノは山下和子さんです。   毎年、チャリティコンサートの最後を締めくくる「群青」の合同演奏。今回のコンサートも同じ曲で幕を閉じました。指揮は絹の道合唱団で指揮をされた横山琢哉さん、同じくピアノは澤瀉雅子さん。
昨年に続き今年も会場の上で響く豊中少年少女合唱団の天使の声が響きました。

チャリティコンサートの感想(機関紙「くれっせんど」6月6日号より) 

 6月1日のチャリティコンサートに参加された方々、実行委員の皆さんお疲れさまでした。
 今回、ご招待された和合亮一さんからは、「詩の礫」の朗読を淡々としてくださり、震災と向き合ってこられた中での思いを静かに祈りを込められていて、詩の世界へと引き込まれていました。
 D51合唱団の演奏は、皆さん意思をしっかりもっておられて、その思いが声で表現されていて聞き手に迫るものがありました。
 各々の合唱団はそれぞれ特徴をいかした演奏をされてましたが、私が一番感動したのは豊中少年少女合唱団の「いのちの歌」です。
色んな合唱団が歌っていますが、今回、最後の「この命に ありがとう」のフレーズが文字ではなく言葉として、いのちの有難さを各自が本当の思いをのせてうたっていたので、私の頭にスウーッと優しく入ってきた感動を今でも覚えています。
 よく指揮者が言われる言葉に合った発声、発語、レガートでうたう(母音をつなげる)母音で響き変えてはいけない、まさにその通りだと思いました。普段の練習でも意識した
いと思います。
【S1 ポマB班 Mさん】

 東日本大震災の2年後に岩手県の釜石市震災慰霊祭に参加いたしました。
 仙台空港に降り立って、バスに乗る前、横殴りの冷たい霙(みぞれ)に震えあがりました。今でも、身体へのこの冷たい感覚を忘れることができません。
 今回このチャリティコンサートに誘っていただいたとき、間髪を入れず「参加します。」と返事をしました。
 関西合唱団の2曲、このコンサートにとてもふさわしいものでした。
 世界中で起こっている紛争や侵略は、多くの破壊と弱い立場の人や子どもたちを殺戮しています。怒りを覚えながらも歯ぎしりしている毎日です。日本でも、知らないうちに軍拡が進められ、沖縄の周りの島々に自衛隊の基地ができ、ミサイルが配備されています。原発も再稼働しています。
 今、私たちにできることは少ないかもしれません。でも、今回のこのチャリティコンサートのような催しを継続することだと思います。参加できたことに感謝いたします。
【ともに歌う団員 B1 Hさん】

 この間の土曜日のチャリティーコンサートに去年に引き続き参加させていただきました。このチャリティーコンサートでは他のいろいろな合唱団の方達の歌をたくさん聴くことができるので、楽しみでもあって、今年もすごく良かったんですが、中でも東日本大震災のチャリティーコンサートと言う意味もあり、東北出身の和合さんやD51合唱団の方にも来ていただいたりということで、つい忘れてしまいそうになる記憶を残しておくために、1年に1度でもこういう機会があるというのは改めてほんとに大切なんだと思わされる時間になりました。そして個人的にはテノールとして久しぶりに団長とSさんの間で歌って何か新鮮で少し懐かしい気持ちになりました。
【T2 ポマB班 Nさん】