第88回定期演奏会の紹介

ほんとうの 火が昇る 光のなかに 立つ人よ
嵐の去った朝に 草と木と 花と風と 歌を 光のなかに立つ人よ
水と土を 雲と森を 銀河を鳥を
わたしは 地球
(「歌え 嵐の夜に」より)

演奏日時 2025年24日(土)午後4時半開演 開場は4時  25日(日)午後1時半開演 開場は1時
演奏会場 住友生命いずみホール
指   揮 山本恵造
ピ ア ノ 門万沙子/石田瑞枝/山下和子
ゲスト演奏 柳 響麗(ヴァイオリン)
ピアノ 鈴木 華重子
出   演 関西合唱団関西合唱団/関西合唱団青年部Peace&Amuse/関西合唱団とともに歌う合唱団/ともに歌う青年/レガーテ
スタッフ 黒川 淳子(司会)/森昭夫(舞台監督)/野上 貴子・八木 寿子(ヴォイストレーナー
チケット 全席前売り指定 A席 3,000円、B席 2,500円
高校生以下、障害者と介護者(1名)の方は全席500円引きです。

演 奏 曲
第1部
青い空は

愛燦々
時代
島唄
       <安広真理作品より>
風よふるさとよ
ちいさなひとしずく
自転車で今日も走るヘルパー
クウネルワラウ死ぬまで生きる
<ゲスト>
柳 響麗(ヴァイオリン)
ヴィエニャフスキ: 華麗なるポロネーズ第1番、アリランと赤とんぼ 他
平和の歌
<委嘱初演>
歌え 嵐の夜に     和合 亮一 詞 新実 徳英 曲



第2部 ≪レガーテ≫
Sing
ぶどうとかたばみ


  <外山雄三作品より>
ひとつの夏
生きる
骨のうたう
墓標
 
 
≪青年とともに≫
心得
IMAGINE


チラシ (表)

チラシ (裏)

チラシ(裏)より
 
<歌え 嵐の夜に>-(和合亮一詞 新実徳英曲 移植初演)―
東日本大震災、福島原発事故の直後からツイッタ―上で「詩の礫」を発表しその不条理を訴えてきた福島在住の詩人和合亮一さんが、
人類的な緊急課題である地球環境問題、寄稿危機を主題にして、書き下ろした詞に日本を代表する作曲家の新実徳英さんに作曲していただきました。
 
和合亮一さんのメッセージ
「歌え 嵐の夜に」。合唱団のみなさんの思いを言葉にさせていだたきました。
地球に暮らす者として、この星の美しい季節や歳月を守り、子どもたちに渡していきたいとわたしたちはそれぞれに強く望んでいます。その切なる思いを高らかに歌いあげて欲しいという希望を抱きながら、まとめさせていただきました。
 嵐の夜が去れば、静かな朝が訪れます。今が「嵐」の時であるとするならば、必ず静寂が訪れる。それを信じて、声と旋律に祈りを込めて、ぜひ心を響かせていってください。  新実徳英先生と作らせていただいたこの新曲が、時を経てずっと歌い継がれていくことを、深く願っております。
 
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外山雄三さんの作品から
 『永遠のみどり』より 「ひとつの夏」(下畠 順三 詩)
 『6人の作曲亜による組曲』より 「生きる」(谷川 俊太郎 詩)
 『よびかけ』より 「骨のうたう」(竹内 浩三 詩)
 『そして一輪の花のほかは』より 「墓標」(峠 三吉 詩)
 日本を代表するオーケストラ指揮者、作曲家であった外山雄三さんが2023年に亡くなりました。今回の演奏会は外山雄三さんを追悼し感謝の想いを込めて演奏いたします。
 関西合唱団は外山さんに多くの合唱作品を作曲、指導いただき音楽団体として育てていただきました。とりわけ1980年代に作られた数々の合唱組曲は、外山さんの反核平和への信条と私たちの想いが重なり合い、日本のうたごえ運動の音楽の質を変える名曲でした。今回の演奏会ではそれらの作品の中から選りすぐった楽曲を演奏します。
 
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安広真理さんの作品から
 これまで作っていただいた合唱組曲等の中から、「原発ゼロの社会へ」入選曲、イスラエルによるパレスチナ・ガザへのジェノサイドを契機に創られた曲、介護ヘルパーの仕事への誇りを歌う曲、そして外国人を差別し女性を蔑視する言説が飛び交ういま、多様性や人権をテーマにした曲の4曲を演奏します。

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ゲストProfile 柳 響麗(リュウ・ヒャンリョ ヴァイオリン)
 相愛大学音楽学部を首席卒業、パリ国立高等音楽院(コンセルヴァトワール)の修士課程を修了、ディプロマ取得。小栗まち絵、大谷玲子、奥田章子、浦川宜也、神谷美千子、ロラン・ドガレイユ、スザンヌ・ゲスネールの各氏に師事。選抜により小澤征爾音楽塾アカデミーを受講。日本演奏連盟主催・文化庁助成ソロリサイタルをいずみホールにて開催。兵庫芸術文化センター管弦楽団を経て、現在 広島交響楽団ヴァイオリン奏者